Home > 住まいのニュース > 東京カンテイ『2013年9月度「中古マンション価格天気図」発表』

東京カンテイ『2013年9月度「中古マンション価格天気図」発表』


株式会社東京カンテイは、10月28日、2013年9月度「中古マンション価格天気図」を発表した。これは、全国47都道府県のファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。

【全国の天気概況】
2013年9月は「晴」が前月の7から9地域に増加。「雨」は7から5地域に減少しており、全国的な天候回復基調を反映している。「小雨」は12から11地域に、「薄日」は12から10地域にそれぞれ減少、安定推移を示す「曇」は9から12地域に増加した。8月に7地域あった「晴」は6地域で「晴」を維持している。四国と首都圏の回復が目立つが、近畿圏と中部圏も回復基調に入ったとみられ、東北地方と北関東を除いて価格が上昇している。前月から天候が改善した地域は9から13に増加、悪化した地域は8から6に減少し、回復基調が徐々に鮮明になっている。

【三大都市圏】
●首都圏
首都圏は、東京都が前月比0.3%、神奈川県は0.3%、埼玉県は0.1%、千葉県も0.6%それぞれ上昇し全域で上昇した。首都圏平均では前月から横ばいだが、数値以上に価格は回復している。

●近畿圏
近畿圏は、大阪府が前月比2.2%上昇、兵庫県は0.2%下落、京都府は2.4%下落した。中心府県では大阪府の回復が目立つ。また、滋賀県は1.5%上昇、奈良県は1.9%上昇した。近畿圏平均は0.8%上昇し、首都圏同様回復傾向が顕著である。

●中部圏
中部圏は、愛知県が前月比0.4%、三重県が2.2%上昇、岐阜県は2.7%、静岡県は0.8%下落した。中部圏平均は前月と変わらなかった。

【地方圏】
●北海道
北海道は、前月比3.5%上昇して1,132万円、札幌市は3.2%上昇し1,197万円となった。札幌市では事例が350を超える中央区で3.1%上昇、100事例を超える西区で1.1%、豊平区は6.2%、南区は1.6%それぞれ上昇した。

●青森県
青森県は、6.3%上昇し1,274万円となった。事例の集中している青森市では4.2%、弘前市では19.5%と大きく上昇した。築浅物件の流通が増加している。

●宮城県
宮城県は、1.1%上昇し1,711万円、仙台市も1.3%上昇して1,769万円となった。同市では青葉区が0.5%、宮城野区が0.9%、若林区が4.7%、泉区が2.6%それぞれ上昇し、平均価格を押し上げた。

●富山県
富山県は、6.7%上昇し1,157万円となった。事例の多い富山市では5.2%、高岡市では10.3%それぞれ上昇した。築年数が若返っており築浅物件の取引が活性化している。

●広島県
広島県は、0.4%下落して1,574万円、広島市も0.7%下落して1,613万円となった。事例数が100を超える中区では1.6%下落したが、西区では0.4%上昇している。全体的にはやや下落傾向を示している。

●徳島県
徳島県は、7.1%上昇して1,001万円となった。事例の多い徳島市で4.7%、鳴門市でも0.3%上昇したことが影響している。

●福岡県
福岡県は、0.2%下落し1,361万円、福岡市は0.3%下落して1,598万円となった。中央区は2.1%、南区は1.7%それぞれ上昇したが、東区は2.4%、博多区は0.9%、城南区では5.3%、西区では0.1%、早良区でも0.1%それぞれ下落している

●沖縄県
沖縄県は、5.7%上昇して2,065万円となった。全国でも東京都、神奈川県、京都府に次ぐ価格水準となっている。事例の大半を占める那覇市では7.6%上昇、宜野湾市では6.7%上昇、浦添市で17.6%それぞれ上昇し、平均価格を押し上げた。これらの市では築浅物件の流通が増加している。


ニュースリンク先
http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/WR201309.pdf