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東京カンテイ『2013年7月度「中古マンション価格天気図」発表』


株式会社東京カンテイは、8月27日、2013年7月度「中古マンション価格天気図」を発表した。これは、全国47都道府県の、ファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。

【全国の天気概況】
2013年7月は「晴」が前月の5から4地域に、「雨」も7から5地域に減少。「小雨」は10から12地域に増加、「薄日」は6から13地域に急増した。「曇」は19から13地域に減少。急増した「薄日」では、「曇」から「薄日」となったのが7地域、「晴」→「薄日」が3地域、「薄日」維持が3地域と上昇傾向が鮮明となっている。7月は価格が上昇に転じる地域が多く、前月まで下落傾向だった中部圏や九州でも上昇地域が表れている。前月から天候が改善した地域は11から13に、悪化した地域は12から6に減少し、全国的な中古マンション価格回復傾向が顕著になっている。

【三大都市圏】
●首都圏
首都圏は、東京都が前月比0.2%上昇し、神奈川県は0.3%下落、千葉県は1.0%上昇、埼玉県は1.5%上昇した。首都圏平均では前月比0.3%下落したが、4月以降は安定している。
●近畿圏
近畿圏は、大阪府が前月比0.3%上昇、兵庫県は-0.1%とほぼ横ばい、京都府は0.8%上昇した。中心府県では上昇に転じつつある。また、滋賀県は+0.1%で横ばい、奈良県は1.8%下落した。近畿圏平均は4ヵ月ぶりに下落傾向が一段落した。
●中部圏
中部圏は、愛知県が前月比0.3%上昇、岐阜県が3.7%、静岡県が1.3%、三重県が0.3%それぞれ下落した。中部圏平均は0.4%とやや下落した。

【地方圏】
●北海道
北海道は、前月比0.6%上昇して1,050万円、札幌市は前月と変わらず1,109万円を維持した。札幌市では事例が300を超える中央区で3.1%下落したが、西区で10.9%、豊平区は2.2%、南区では2.6%上昇し、同市の価格を底支えした。
●宮城県
宮城県は、0.7%上昇し1,716万円、仙台市も1.2%上昇して1,775万円となった。同市では青葉区が0.4%、宮城野区が3.8%、若林区が0.1%、泉区が6.1%上昇し平均価格を押し上げた。太白区は2.7%下落した。
●福島県
福島県は、1.0%上昇し1,356万円となった。事例の多い郡山市でも2.3%上昇、福島市は4.5%上昇した。茨城県は、5.7%上昇し1,422万円となった。事例の多い水戸市では2.7%、取手市で11.1%、土浦市でも1.2%それぞれ上昇し、価格は堅調に推移している。
●富山県
富山県は、5.6%上昇し1,093万円となった。事例の多い富山市では10.1%上昇、高岡市では対照的に9.1%下落した。
●広島県
広島県は、1.6%下落して1,598万円、広島市も1.4%下落して1,640万円となった。事例数が100を超える中区では2.0%上昇したが、東区で13.0%、南区で1.7%、西区でも3.1%下落し、同県の価格を押し下げている。
●高知県
高知県は、1.5%上昇して1,371万円となった。同県では事例のほとんどを占める高知市で1.7%上昇しており、防災面で優位性のある築年の浅いマンションへのニーズが高まっている状況にある。
●福岡県
福岡県は、0.3%下落し1,361万円、福岡市は1.8%下落して1,601万円となった。中央区は2.3%、博多区は2.1%、西区は0.8%、早良区は2.3%それぞれ下落したのが価格下落の要因である。福岡県と福岡市はともに2か月連続の下落となった。
●大分県
大分県は、3.1%と比較的大幅に上昇して1,206万円となった。事例の多い大分市は2.9%上昇、別府市も1.8%上昇している。


ニュースリンク先
http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/WR201307.pdf