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東京カンテイ『~首都圏・近畿圏・中部圏依然として悪化、中国・四国で改善傾向~2012年6月度「中古マンション価格天気図」』発表


株式会社東京カンテイ市場調査部は、2012年6月度「中古マンション価格天気図」を発表した。

【全国の天気概況】
2012年6月は「晴」が前月の8から変わらず、「雨」は13から10地域に減少した。「小雨」は12から13に増加して最多。また、「曇」は6から10に増加、「薄日」は8から6に減少している。

「晴」を維持している地域は依然として東北、北関東と山陽地方に限定されており、三大都市圏、北陸と九州では悪化している。四国と山陰地方はやや改善傾向となった。
前月から天候が改善した地域が6から10に増加する一方で、悪化した地域は19から7に減少しており、横ばい地域が22から30に増加していることからも、価格下落一辺倒であった状況から安定化傾向に変化しつつある。

【三大都市圏】
●首都圏
首都圏では、東京都が前月比-1.1%と連続下落が16ヵ月に長期化している。神奈川県は0.9%、千葉県は0.8%、埼玉県は0.3%それぞれ下落した。首都圏は全域的に緩やかな下落が続いている。
●近畿圏
近畿圏では、大阪府が前月比+0.2%と6ヵ月ぶりに上昇に転じた。兵庫県は-0.1%とほぼ横ばい、京都府が0.8%下落、奈良県が0.5%上昇となっており、近畿圏平均では下落幅が縮小している。
●中部圏
中部圏では、愛知県が0.8%下落したが、岐阜県は1.0%、静岡県は0.9%、三重県は0.4%それぞれ上昇した。中部圏でも下落幅の縮小が見られる。

【地方圏】
●北海道
北海道は、前月比1.4%下落して1,016万円となった。札幌市は1.7%下落して1,052万円となった。札幌市では事例数の多い中央区で3.5%、南区で5.4%下落した影響で価格が弱含んだ。
●宮城県
宮城県では3.9%上昇し、1,515万円となった。仙台市でも4.3%上昇し、1,557万円となった。仙台市では震災特需によって青葉区で4.7%、若林区で4.2%、太白区と泉区で2.7%それぞれ上昇しており、同県の価格を牽引している。
●茨城県
茨城県は1.8%上昇し、1,519万円となった。水戸市では7.9%、古河市で14.1%上昇したが、取手市では13.1%下落している。
●福井県
福井県は7.8%上昇し、1,476万円となった。福井市で8.3%上昇した影響が大きい。中古事例の約9割は福井市で発生している。
●島根県
島根県は6.6%上昇して1,653万円となった。前月は6.4%下落したが、6月の上昇で4月の価格水準に戻っている。
●広島県
広島県は1.1%上昇して1,523万円、広島市でも0.8%上昇して1,537万円となった。同市では事例の多い中区で1.0%、東区で2.2%、南区で4.0%上昇している。また、呉市で4.9%、福山市で1.4%と広島市以外の主要都市でも上昇している。
●高知県
高知県では2.3%上昇して1,410万円となった。中古事例のほとんどを占める高知市で2.3%上昇している。
●福岡県
福岡県では0.3%下落して1,364万円となった。福岡市は0.4%下落して1,598万円となった。事例の多い福岡市東区で1.0%上昇したが、博多区で4.4%、中央区で0.3%、南区で1.2%とそれぞれ下落し、福岡市の価格を押し下げている。
●宮崎県
宮崎県は6.7%上昇して1,320万円となった。宮崎市の価格が5.9%上昇した影響が大きい。
●沖縄県
沖縄県は1.7%上昇して1,890万円となった。事例の多い那覇市で4.3%上昇し、平均価格を押し上げた。

【中古マンション価格天気図 概要】
●調査方法:全国47都道府県の、ファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示。(30平米未満の住戸、事務所・店舗は除外)
●天気マーク適用基準:
(1)70平米に換算した中古マンション平均価格
(2)前月からの変動率(%)
(3)13ヵ月移動平均の変動率(%)
●2012年6月 売事例数・総計:70761(前月比+2.8%/前年同月比+11.5%)


詳細リンク先
http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/WR201206.pdf