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不動産経済研究所『2012年の首都圏マンション市場動向』発表


株式会社不動産経済研究所は、1月21日、2012年の「首都圏マンション市場動向」を発表した。

●首都圏における2012年年間(1~12月)の新規供給戸数は4万5,602戸である。対前年(4万4,499戸)比2.5%(1,103戸)の増加である。

●首都圏の都県別供給戸数は東京都区部1万9,398戸(シェア42.5%)、東京都下4,863戸(10.7%)、神奈川県1万1,262戸(24.7%)、埼玉県5,828戸(12.8%)、千葉県4,251戸(9.3%)である。東京都区部0.1%減、都下14.1%増、神奈川県2.0%減、埼玉県0.8%減、千葉県22.9%増。
都区部と神奈川県、埼玉県が減少、都下と千葉県は増加となった。千葉県は年明けからの着工戸数の急回復(年間で2倍強)で供給も大幅増に。

●2012年の分譲価格は首都圏平均で4,540万円である。2011年の平均価格4,578万円に比べて38万円・0.8%のダウンであった。2年連続の下落。
東京都区部5,283万円(2011年5,339万円)、都下4,318万円(同4,152万円)、神奈川県4,167万円(同4,159万円)、埼玉県3,687万円(同3,679万円)、千葉県3,563万円(同3,751万円)。都区部と千葉県で値下がりを見せ、千葉県が率・幅ともに下落が最も大きかった。
変動率は都区部1.0%ダウン、都下4.0%アップ、神奈川県0.2%アップ、埼玉県0.2%アップ、千葉県5.0%ダウン。

●平米単価は首都圏平均64.4万円で2年連続の下落。都区部80.1万円、都下58.0万円、神奈川県57.6万円、埼玉県50.3万円、千葉県46.0万円。
平均価格と同様に都区部と千葉県が下落、その他のエリアは上昇しており、上昇率が最も大きかったのは都下であった。
変動率は都区部1.2%ダウン、都下4.7%アップ、神奈川県1.1%アップ、埼玉県0.8%アップ、千葉県5.5%ダウン。

●売れ行きは、2012年の初月契約率の平均が76.3%であり、2011年の77.8%を1.5ポイント下回っている。上期77.6%、下期75.2%。
初月契約率の平均の推移=’10年78.4%、’09年69.7%、’08年62.7%、’07年69.7%、’06年78.3%、’05年82.5%、’04年79.0%、’03年78.1%。
累積契約率は90.0%で2011年の89.4%比べて0.6ポイントの上昇であった。

●販売在庫数は12月末現在で5,347戸。2011年末の6,166戸に比べて819戸の減少である。2年ぶりの減少。
’10年末5,600戸、’09年末7,389戸、’08年末1万2,427戸、’07年末1万763戸、’06年末8,173戸、’05年末5,987戸、’04年末7,900戸。

●2012年年間の即日完売戸数は4,969戸(全体の10.9%)、フラット35登録物件は4万1,149戸(同90.2%)である。
’11年年間の即日完売戸数は4,872戸(全体の10.9%)、フラット35登録物件は4万1,339戸(同92.9%)であった。

●2013年の供給見込みは5.0万戸。’12年に比べて9.6%増加する見込みである。


ニュースリンク先
http://www.fudousankeizai.co.jp/Icm_Web/dtPDF/kisha/2012syuto.pdf