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長谷工総合研究所『住宅における太陽熱利用のあり方を考察』


株式会社長谷工総合研究所は、このたび「マンションと環境」をテーマに、レポート「マンションにおける太陽熱利用」を発表した。

これは、再生可能エネルギーでもマンション・住宅と比較的相性がよいとされている太陽熱利用を積極的に推進してきた東京都の施策や、分譲マンションにおける先進的な導入事例などを紹介し、住宅における太陽熱利用のあり方を考察したもの。

【住宅と環境:電気と熱】
●現在、住宅における環境問題は「地球温暖化対策に加え、震災以降の喫緊の課題としてスマート化による節電、ピークカット」が主課題。
●CO2排出量は増加の一途を辿るとともに、全国の電力会社が追加購入した燃料費もかさむ一方、京都議定書のCO2排出削減目標も有効であり再生可能エネルギーの積極的な利用も必須である。
●住宅分野の再生可能エネルギーといえば太陽光発電であるが、マンションとは太陽熱の方が相性は良い。
【実は注力すべきなのは電気より熱】
●下記の事由により、住宅は電気より熱の方が相性がよいといわれている。
(1)住宅の用途別エネルギー消費の中で割合が大きい(給湯、暖房など低温熱の用途が約半分)
(2)対策の費用対効果(コストパフォーマンス)がよい
(3)太陽光発電に比して効率がよく、狭い屋根でもエネルギーが得られる(太陽光発電の変換効率が10数%のところ太陽熱利用は40~60%(給湯、暖房等))

【まとめ】
●住宅・マンションにおける太陽熱利用は、地球温暖化対策に加えて居住者の光熱費削減も期待できることもあり、物件の特性、規模に合わせてセントラル方式、戸別設置方式など様々なかたちで利用が進むことを期待する。


詳細リンク先
http://www.haseko.co.jp/hc/information/upload_files/20131022.pdf