東日本レインズ『首都圏不動産流通市場の動向（2012年度）発表』

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公益財団法人東日本不動産流通機構（通称：東日本レインズ）は、4月16日、首都圏における2012年度（2012年4月～2013年3月）の不動産流通市場の動向を発表した。

【中古マンション概況】
●2012年度における首都圏中古マンションの成約件数は32,448件（前年度比9.5%増）で、3年ぶりに前年度を上回り、2009年度の31,312件を超えて過去最高となっている。すべての都県・地域で前年度を上回っており、東京都区部や千葉県は2ケタ台の増加となっている。
●成約物件価格は2,515万円（前年度比0.04%下落）で、2年連続で下落している。都県・地域別に見ると、東京都区部と神奈川県の横浜川崎以外の地域は上昇している。成約物件を価格帯別に見ると、1,000万円未満の比率が拡大（19.0%→19.4%）、1,000万円以上2,000万円未満の比率が縮小（24.8%→24.2%）している。
●新規登録件数は176,038件（前年度比2.0%減）で、3年ぶりに下回っている。都県・地域を見ると、東京都全域と千葉県は減少、埼玉・神奈川両県は増加している。

【中古戸建住宅概況】
●2012年度における首都圏中古戸建住宅の成約件数は11,756件（前年度比9.2%増）で、2年連続で前年度を上回っており、2003年度以来9年ぶりに11,000件台になっている。すべての都県・地域で前年度を上回っており、特に東京都は2ケタ台の増加となっている。
●成約物件価格は首都圏平均で2,927万円（前年度比0.3%下落）で2年連続で下落している。都県・地域別では東京都多摩地域のみ上昇している。成約物件を価格帯別に見ると、2,000万円未満の比率は拡大（36.9%→37.2%）し、3,000万円以上5,000万円未満の比率が縮小（26.9%→26.6%）している。
●新規登録件数は65,753件（同1.1%増）で3年連続で前年度を上回っている。都県・地域別では、東京都区部や埼玉県、神奈川県の横浜川崎以外の地域で増加、東京都多摩地域や千葉県、横浜川崎地域は減少している。

【新築戸建住宅概況】
●2012年度における首都圏新築戸建住宅の成約件数は5,002件（前年度比15.5%増）で、3年連続で前年度を上回っている。都県・地域別では横浜・川崎地域を除いて各都県・地域で増加、東京都区部や埼玉・千葉両県は2割を超える増加となっている。
●成約物件価格は首都圏平均で3,412万円（前年度比1.1%下落）で、5年連続で下落している。成約物件を価格帯別に見ると、2,000万円未満の比率が拡大（4.7%→6.4%）し、3,000万円以上5,000万円未満の比率が縮小（56.0%→53.9%）している。

【土地(100～200平米)概況】
●2012年度における首都圏土地（100～200平米）の成約件数は5,475件（前年度比6.5%増）で、2年連続で前年度を上回っている。都県・地域別に見ると、千葉県を除く各都県・地域で増加しており、埼玉県は2割台の増加となっている。
●成約物件価格は2,787万円（前年度比0.5%下落）で、5年連続で下落している。1平米当たり単価と同様に東京都区部のみ上昇している。成約物件を価格帯別に見ると、3,000万円未満の価格帯の比率が拡大（65.1%→66.6%）している。