Home > 住まいのニュース > 積水ハウスグループ『2012年度 中期経営計画』策定

積水ハウスグループ『2012年度 中期経営計画』策定


積水ハウスグループは、現在進めている2010年度中期経営計画が順調に進んでいることを踏まえ、事業ドメインを“住”に特化した成長戦略を展開し利益成長を加速するため、新たに2012年度中期経営計画を策定した。

国内住宅市場では、「量から質へ」政府による住宅政策転換のもと、これまでの地球温暖化問題に対するCO2排出量削減に加え、エネルギーの安定供給に対する先行き不安や、災害発生時におけるエネルギー確保等の諸問題に対応するため、スマートハウスによるゼロエネルギー住宅やスマートタウンによる町ぐるみのエネルギー創出など、「エナジーフリー」が住宅に求められている。

更に高齢化問題に対処するための地域医療・介護と連携した住宅の普及促進が求められる等、日本全国で住宅や街づくりにイノベーションや新たな仕組み作りが求められる中で、これから住宅が産業の中心となり新たな需要を生む時代がやってくると積水ハウスグループは考えている。

積水ハウスグループは、これまでも、時代の流れを先取りし、多様化する顧客ニーズに応え続けると同時に、環境経営を基軸に据え、安全、安心、快適な住まいを提供してきた。その結果、現在国内住宅市場で211万戸の累積販売戸数を達成したが、この実績は、顧客が積水ハウスの住宅や暮らし方の提案を評価した成果であり、この顧客基盤が、積水ハウスのブランドそのものとなっている。

新たな中期経営計画では、前中期経営計画で確立した筋肉質な収益基盤をベースに、これまで手掛けてきた多岐にわたる先進技術や暮らし方の提案等を、統一したブランドビジョン「SLOW & SMART」に集約し、グループ各社のベクトルを合わせ、8つの事業セグメントを請負型、ストック型、開発型の3つのビジネスモデルで事業を推進する。それにより国内市場では持続的な利益成長を実現しながら、成長する海外市場でもブランドビジョン「SLOW & SMART」を推進することで、飛躍的な成長軌道に乗せることを目指す。

【積水ハウスの事業戦略】
●請負型ビジネス
鉄骨戸建住宅、木造住宅シャーウッド、賃貸住宅シャーメゾンの事業分野において、技術開発から生産体制、設計から施工体制までの一貫した体制を整え、時代に先駆けた品質の高い住宅を継続して供給してきたことが、積水ハウスブランドとなり、請負型ビジネスにおける高い収益性を維持することができている。今後も良質な住宅の供給により、市場シェアを伸ばして更なる顧客基盤の拡大につなげていく。

●ストック型ビジネス
請負型ビジネスで提供した高品質・高性能な住宅ストックを活かし、積和不動産や積水ハウスリフォーム、積和建設などグループ各社と連携することで、ストック型ビジネスは、売上高の3割を占める事業となり安定収益源となっている。今後もストック型ビジネスによる建築引き渡し後の付加価値提案やサービスの提供等で顧客との新たな信頼関係を生み出し、請負型ビジネスの市場シェア拡大にも寄与させることで相乗効果を広げていく。

●開発型ビジネス
請負型とストック型ビジネスで創出したキャッシュを開発型ビジネスで活かす。
国内の開発型ビジネスである分譲住宅事業、マンション事業では、利益率改善のために資産回転を高め、都市再開発事業では、リーシングを進め賃料収入の最大化を図るとともに、不動産ファンドやリートへの売却等出口戦略を進めていく。また、「スマートコモンシティ」シリーズや「グランドメゾン」シリーズでのブランド戦略を更に推進する。
国際事業では、人口が増加し経済成長を続ける国々に投資することで高いリターンを得ながら、ブランドビジョン「SLOW & SMART」の推進を図る。日本で培った技術やノウハウを持ち込み現地化することで請負型ビジネスやストック型ビジネスの展開につなげ、将来の出口戦略も見据えて、従来の延長線上ではない飛躍的な成長に向けた取り組みを図っていく。


ニュースリンク先
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/datail/__icsFiles/afieldfile/2012/11/15/m121115.pdf

関連記事がありません