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東京カンテイ『~首都圏・近畿圏・中部圏・北陸・四国では依然悪化傾向、九州では改善傾向に転じる~2012年7月度「中古マンション価格天気図」』発表


株式会社東京カンテイ市場調査部は、2012年7月度「中古マンション価格天気図」を発表した。

【全国の天気概況】
2012年7月は「晴」が前月の8から5地域に減少、「雨」が10から16地域に急増した。「小雨」は13から9に減少したが、そのうち6地域が「雨」に変化した。また、「曇」は10から7に減少、「薄日」は6から10に増加している。
6月まで「晴」を維持していた東北、北関東では、山形県、福島県、茨城県がそれぞれ「薄日」に変化し、対照的に九州では福岡県、長崎県で好転した。
前月から天候が改善した地域が10から6に減少、反対に悪化した地域は7から16に増加した。6月は価格が回復した地域が多かったが、7月には反転下落する地域が目立つ結果となった。

【三大都市圏】
●首都圏
首都圏では、東京都が前月比-0.5%と連続下落が17ヵ月の長期に及んでいる。神奈川県は 0.7%、千葉県は0.2%、埼玉県は0.5%それぞれ下落した。首都圏全体では依然として緩やかな下落が続いている。
●近畿圏
近畿圏では、大阪府が前月比0.2%下落、兵庫県は0.1%上昇、京都府が0.2%上昇と僅かな変動に留まり概ね横ばい傾向となっている。一方、奈良県は1.4%、滋賀県は1.4%、和歌山県は4.3%下落している。
●中部圏
中部圏では、愛知県が+0.1%でほぼ横ばい。岐阜県は0.6%、三重県は0.3%それぞれ上昇したが、静岡県は1.4%下落した。中部圏平均は横ばいとなった。

【地方圏】
●北海道
北海道は、前月比1.6%上昇して1,032万円、札幌市も1.6%上昇して1,069万円となった。札幌市では事例数の多い中央区で1.7%、豊平区で1.6%、南区では12.5%上昇している。
●岩手県
岩手県では、2.3%上昇して1,359万円となった。事例の大半を占める盛岡市で3.4%上昇している。
●宮城県
宮城県では1.3%下落し、1,495万円となった。仙台市でも1.2%下落し、1,538万円となった。仙台市は震災後に青葉区への事例集中が見られるが、同区で0.8%下落し、他の区も下落基調に変化しつつある。
●福井県
福井県では、6月に前月比7.8%上昇したが、7月は反動で5.3%下落し1,398万円となった。事例の9割以上を占める福井市で6.6%下落した影響が大きい。
●鳥取県
鳥取県は5.2%上昇して1,438万円となった。鳥取市では前月比0.9%下落したが、米子市では10.1%上昇しており、米子市の動きが同県の価格を押し上げた。鳥取市と米子市の事例数はほぼ同数である。
●広島県
広島県は0.1%上昇して1,524万円、広島市でも0.7%上昇して1,548万円となった。同市では事例数の多い中区で2.2%下落したが、東区で5.8%、中区に次いで事例の多い西区で1.5%上昇していることから、広島市平均がやや強含んだ。
●愛媛県
愛媛県では2.7%上昇して1,428万円となった。同県は3ヵ月連続で上昇している。同県の事例のほとんどを占める松山市では3.5%上昇している。
●福岡県
福岡県では1.6%上昇して1,385万円となった。福岡市は2.0%上昇して1,630万円となった。事例の多い福岡市中央区で1.7%、博多区で1.4%、東区で2.8%、南区で1.7%、西区2.6%とそれぞれ上昇し、福岡市の価格を押し下げている。
●熊本県
熊本県は0.6%上昇して1,322万円となった。同県では昨年3月の九州新幹線全線開通や本年4月の熊本市の政令市移行など経済イベントが続き、昨年11月以降価格がほぼ連続して上昇する動きを示している。

【中古マンション価格天気図 概要】
●調査方法:全国47都道府県の、ファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示。(30平米未満の住戸、事務所・店舗は除外)
●天気マーク適用基準:
(1)70平米に換算した中古マンション平均価格
(2)前月からの変動率(%)
(3)13ヵ月移動平均の変動率(%)
●2012年7月 売事例数・総計:74435(前月比+5.2%/前年同月比+16.4%)


ニュースリンク先
http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/WR201207.pdf