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積水化学工業『「家庭用蓄電池利用実態アンケート調査」実施』


積水化学工業株式会社住宅カンパニーは、このほど「家庭用蓄電池利用実態アンケート調査(2013)」を株式会社住環境研究所と共同で実施した。

今回の調査は「進・スマートハイム(2012年4月発売)」に入居した顧客を対象に、蓄電池の利用状況や満足度を把握するとともに、HEMSデータの解析により蓄電池の使用実態を明らかにし、今後さらなる顧客のメリット拡大を図る狙いから実施したもの。

【調査概要】
●調査目的:家庭用蓄電池の利用実態を把握し今後の課題を探る
●調査対象:セキスイハイム入居者で2012年4月~9月契約(2012年9月~2013年3月引渡し)、太陽光発電システム、及び、スマートハイム・ナビ(HEMS)、及び、家庭用蓄電池(5.53kWh、又は、7.2kWh)採用邸
●調査手法:郵送アンケート
●調査期間:2013年8月に調査実施
●有効回答:115件

【調査結果】
●採用満足度は87%。「光熱費削減」と「非常時の電源確保」が理由の上位
蓄電池に対する満足度を伺ったところ、「非常に満足」44%、「まあ満足」43%と、「満足」の合計が87%となった。その理由としては、「月々の光熱費が削減できる」86%、「非常時の電源確保ができる」71%が突出しており、次いで「3点セットを採用できる」50%、「電力の自給自足で地球環境に貢献できる」29%、「最新の設備を導入できる」25%、「ピークカットなど電力事情への貢献」19%が続いた。

●採用後の満足度は女性が高評価
今回の調査では、蓄電池採用後の満足度は女性で「非常に満足」が多く、女性にとって魅力のある設備であることがわかった。理由は「月々の光熱費が削減できる」で女性が95%(男性81%)、「非常時の電源確保ができる」についても女性が82%(男性66%)という数字となった。これは一般的に女性が家計管理をすること、また冷蔵庫の管理や調理など家事を担うことが多いことなどから、「光熱費」や「非常時」の点での高い満足度につながっているものと思われる。

●ライフスタイルによって変わる蓄電池の使い方
今回の調査では、顧客のライフスタイル(消費電力量)や家族構成などによって、蓄電池の使い方(放電量)が大きく変動することがわかった。
(1)放電量が多い顧客(蓄電量をほぼ使い切る日が多い層)は、家族人数が多く、消費電力量も多い傾向にある。また、蓄電量をほぼ使い切ることが多く経済的な使い方をしていると言える。蓄電池への評価は約8割の方が満足している一方で、「やや不満」「どちらともいえない」が約2割あり、ライフスタイルによっては、より大容量の蓄電池が有効であると想定される。
(2)放電量がふつうの顧客(ほぼ使い切る日とたくさん余る日が混在している層)は、「非常に満足」「まあ満足」が9割に達しているが、満足している点では「月々の光熱費削減」のポイントがやや低い傾向が見られる。これは蓄電されている電力を使い切る日と余る日が混在しているためで、光熱費削減につながる上手な使い方を求めている様子がうかがえる。季節別、使用機器別など使用状況に基づいた「最適な放電開始時間」などのアドバイスが必要といえそうだ。
(3)放電量が少ない顧客(蓄電量がたくさん余る日が多い層)に関しては満足度が最も高くなっている。これは電力消費も少ないことに加え、「電力事情への貢献」などのニーズに対応できているためだと推測できる。ただ、蓄電量が余ることが多く放電開始時間を早めるなど、蓄電池の稼働率を上げ経済性を高める使い方の提案も必要になると考えられる。


積水化学工業株式会社
http://www.sekisui.co.jp/