Home > 住まいのニュース > タス『2013年11月「賃貸住宅市場レポート」発表』

タス『2013年11月「賃貸住宅市場レポート」発表』


株式会社タスは、11月26日、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版2013年11月」および「賃貸住宅市場レポート関西圏・中京圏版2013年11月」を発表した。

首都圏版では「過去5年間の空室率TVI、募集期間の推移」および「2013年9月期の1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率、賃料指数)」を掲載している。

また関西圏・中京圏版では「年齢別人口分布から見た静岡県の住宅市場の変化」および「2013年9月期の関西圏・中京圏賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、賃料指数)」を掲載している。

■首都圏版の概要
(1)過去5年間の空室率TVI、募集期間の推移
首都圏の空室率TVIは東京23区の一人勝ちが続いている。比較的低い水準で推移していた神奈川県と千葉県も2012年から微増傾向に転じている。東京市部と埼玉県は、15ポイントから16ポイントという高い水準で推移している。アベノミクスによる景気上昇、相続税、消費税の増税前の駆け込み需要の影響で、貸家の着工数は上昇傾向にあるため、2014年は、流入超過が増加傾向の東京23区を除き、空室率が増加傾向となると思われる。
首都圏の募集期間は、概ね3ヶ月から3.5ヶ月で推移している。東京23区は微減傾向にある。東京市部は、一旦大きく増加したが、長期的には横ばい傾向。神奈川県は、高い水準で横ばい傾向で推移している。埼玉県は微減傾向だったが、2012年の中旬から横ばい傾向となっている。千葉県も微減傾向だったが、2012年後半から微増傾向に転じている。
(2)2013年9月期1都3県賃貸住宅指標
首都圏の賃料指数は、東京都全域、東京23区、東京市部、埼玉県で2013年初からの上昇傾向が継続している。下降傾向にあった神奈川県も2013年第3四半期は上昇に転じた。千葉県は今期は下降したが、長期的には横ばい傾向で推移している。一方で、空室率TVIは東京市部と埼玉県で微減、それ以外の地域で微増となっており、空室率が悪化しているにもかかわらず、賃料も上昇するという、好景気特有の現象が現れてきた。

■関西圏・中京圏版の概要
(1)年齢別人口分布から見た静岡県の住宅市場の変化
静岡県の民間借家の単独世帯は、29歳以下の世帯は2000年をピークに減少傾向にある。これに対して、2000年以降の30~44歳の単独世帯の増加が顕著だ。さらに、高齢者の民間借家単独世帯も1990年以降一貫して増加している。2010年時点で65歳以上の世帯は約2.5万世帯であり、平均寿命から推定すると5年以内に約0.5万戸、10年以内に約1万戸、15年以内に約1.5万戸、20年以内に約2.5万戸の空室が発生する可能性があることを示している。また団塊の世代約1.2万戸がすぐ後に続いているので、25年以内には約3.7万戸の空室が発生する可能性がある。高齢化の進行による空室供給は賃貸住宅市場に大きなインパクトを与えるものと考えられる。
(2)2013年9月期 関西圏・中京圏賃貸住宅指標
静岡県を除くすべての府県で賃料指数は上昇傾向で推移している。また、京都府の空室率TVIは引き続き減少傾向で推移している。

■「賃貸住宅市場レポート 首都圏版2013年11月」
http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol47_residential20131126.html

■「賃貸住宅市場レポート 関西圏・中京圏版2013年11月」
http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol19_resikansai20131126.html


ニュースリンク先
http://www.atpress.ne.jp/view/40997