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LIXIL住生活財団『ハーバード大学学生が設計の「HORIZON HOUSE」が竣工』


公益財団法人LIXIL住生活財団(所在地:東京都江東区)は、ハーバード大学(米国)の学生による設計の「HORIZON HOUSE」を、同財団の所有する環境技術研究施設「メム メドウズ(Memu Meadows)」(北海道広尾郡大樹町)に竣工した。

今回建設された「HORIZON HOUSE」は、LIXIL住生活財団が主催し、次世代のサステナブル住宅の技術を模索・検証し、社会にその技術を発信する「第3回LIXIL国際大学建築コンペ」において最優秀賞を獲得した作品。同賞の副賞として、設計した住宅を実際に「メム メドウズ」内に建設する特典があり、今回の竣工を迎えた。

「HORIZON HOUSE」は、“RETREAT IN NATURE(大自然のリトリート=日常生活から離れるための隠れ家)”をテーマに設計された。
建設資材のエネルギー消費量を抑える仕組みや、積雪を考慮した高床などのサステナブルなデザインだけでなく、360度に広がるパノラマが”RETREAT”を実現し、その時の景色、気分に合わせて住まう人が選ぶことができるという点が高く評価され、審査委員の満場一致で最優秀賞に選出された。

今回、実際の建設にあたっては、生成・運搬・建設に伴う炭素排出量を抑え、さらに地域経済にも貢献できるよう、コンクリートの使用を極力控え、主に地域から産出される木材を使用。また、これらの地域資材は、将来的に再利用されることを考慮し、容易に解体できるよう設計されている。

「HORIZON HOUSE」の竣工により、現在「メム メドウズ」には、昨年竣工した早稲田大学設計「町まとう家」(2011年「学生のための住宅デザインコンペ」最優秀作品)、慶應義塾大学設計「BARN HOUSE」(2012年「国際大学建築コンペ」最優秀作品)とあわせ、大学生が設計した住宅が3棟となった。

■「HORIZON HOUSE」
「HORIZON HOUSE」は、個人の居住空間と大樹町の牧草風景が生み出す対話を象徴している。基礎部と屋根部によって定義されたひと繋がりの屋内の起伏が、周囲360度の大自然パノラマとそこに映る季節ごとの変化を居住者にもたらす。また、冬季に住宅の一部が雪に埋もれ、窓からの視界が遮られることを避けるため、居住空間は木製基礎によって地上1mに据えられ、通年すべての屋内空間から自然の風景が堪能できる。


ニュースリンク先
http://newsrelease.lixil.co.jp/news/2013/070_company_1125_01.html