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LIXIL住生活財団『「第3回LIXIL国際大学建築コンペ」において最優秀作品賞にハーバード大学(米国)の「HORIZON HOUSE」を選出』


公益財団法人LIXIL住生活財団は、次世代のサステナブル住宅の技術を模索・検証し、地球社会にその技術を発信することを目的に開催する「第3回LIXIL国際大学建築コンペ」において、世界11カ国・12大学の中から上位3大学を選出し、4月20日(土)に霞が関ビル プラザホールで行われた公開審査会にて、最優秀作品賞にハーバード大学(米国)の「HORIZON HOUSE」を選出した。

審査会では、審査委員長の隈 研吾氏(建築家・東京大学教授)、審査委員の野城 智也氏(工学博士・東京大学副学長、生産技術研究所教授)、ダルコ・ラドヴィッチ氏(慶應義塾大学教授)によって白熱する議論が行われた。第3回となる今回は、テーマである“RETREAT IN NATURE(大自然のリトリート=日常生活から離れるための隠れ家)”をどう解釈するかが重要視された。

最優秀作品に選ばれたハーバード大学の「HORIZON HOUSE」は、土台に鉄道の枕木などの廃材を使用することで建設資材からエネルギー発生を抑える仕組みや、積雪を考慮した高床式などのサステナブルなデザインだけでなく、360度に広がるパノラマが“RETREAT”を実現し、その時の景色、気分に合わせて住まう人が選ぶことができるという点が高く評価され、満場一致での決定となった。

審査委員長 隈 研吾氏による総評では、「このような急進的なアイデアを実現するということは簡単なことではない。LIXILや大樹町のサポートを受けながら、この非常にスマートなアイデアを実現したい。私自身、今回の作品の完成を大変期待している」とコメントした。

表彰式では、優秀作品賞を受賞したハーバード大学のAna Garcia Puyol(アナ・ガルシーア・プヨル)さん、Thomas Sherman(トーマス・シャーマン)さん、岩村卓弥さんが「今回、コンペに参加できたことを嬉しく思います。まずは最優秀賞をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。チャレンジはこれから先も続きますが、完成した「HORIZON HOUSE」には自分たちもぜひ滞在してみたいです」とコメントし、指導教官のMark Mulligan(マーク・マリガン)さんも「今回の受賞はチーム8人が一丸となって取り組んだ結果。今後、実際に建築するにあたり、アイデアが変わっていくこともあるだろうけれど、それも含め楽しみであり、エキサイティングだと思う。こんなにわくわくするプログラムは初めての経験だ」とコメントした。

今後、優秀作品賞を受賞した「HORIZON HOUSE」は、隈研吾建築都市設計事務所のサポートのもと実施設計を行い、北海道・大樹町「メム メドウズ」敷地内に本年10月下旬に竣工する予定だ。

■「メム メドウズ」施設概要
・所在地:北海道広尾郡大樹町字芽武158-1 ※旧「大樹ファーム」跡地
・所有:公益財団法人LIXIL住生活財団
・敷地面積:約56,000坪
・URL:http://www.lixil.co.jp/s/taiki-cho/about/


ニュースリンク先
http://newsrelease.lixil.co.jp/news/2013/070_company_0426_01.html

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