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ミサワホーム『独自に開発したFWS構法を初めて採用した「ミサワホーム 静岡事務所ビル」完成』


ミサワホーム株式会社が独自に開発したFWS構法を初めて採用した「ミサワホーム 静岡事務所ビル」が、静岡市駿河区のミサワホーム技術研修所跡地にこのほど完成した。

FWS構法は、「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」の施行や、低炭素社会の実現のために循環資源である木材を建築物に積極的に活用することが求められていることなどを背景に、ミサワホームグループの株式会社ミサワホーム総合研究所が中心となり、独自の木質接着複合パネルを活用した大スパン化や中層化など、木質構造の可能性を広げることを目的に研究開発に取り組んでいる新しい構法だ。

このたび完成した「ミサワホーム 静岡事務所ビル」は、ミサワホームが昨年の10月より、株式会社ミサワホーム静岡の本社新社屋として建設を進めてきたもので、高強度の木質接着複合パネルをボックス形状に貼り合わせた中空構造の柱・梁部材を用いた2方向木質ラーメン構造が評価され、国土交通省の平成23年度「木のまち整備促進事業」に採択されている。

当ビルは、この構造部材を用いることで、2方向ラーメン構造と最大9.1mの梁による大空間を実現した、延床面積2,894.93平米、3階建の大規模木造建築物となる。構造部材を工場生産とし、構造部材同士を金物とボルトを用いた容易な接合方法としたことで、輸送・搬入性や施工性を向上、現場組立作業も省力化でき、躯体の組立開始から約2週間で上棟した。これらの工夫で、コストダウンも同時に達成している。

施工はミサワホームグループのテクノエフアンドシー株式会社が担当。1階はピロティ、2階は商談スペースをはじめとする最新の住設機器類の実物展示コーナー、キッズルームや大会議室、3階はオフィススペースとし、屋上面には約50kWの太陽光発電パネルを設置して再生可能エネルギー発電設備として認定を取得、昨年スタートした全量買取制度により発電した全量を売電する。今後は、6月16日(日)に竣工式を開催し、ミサワホーム静岡は7月に新社屋に移転後、業務を開始する。

ミサワホームグループでは、引き続き、FWS構法の開発・検証を進め、大規模建築物や4、5階建の中層住宅の木質化に積極的に取り組み、民間の建物にとどまらず、学校や医療・介護施設などの公共工事への提案も進めていきたいと考えている。


ニュースリンク先
http://www.misawa.co.jp/misawa/news_release/misawa/pop-up/release-pages/pdf2013/release130612.pdf