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東京カンテイ『新築・中古マンションの市場動向「マンションデータ白書2012(速報値版)」』公表


株式会社東京カンテイは、1月30日、2012年の新築・中古マンションの市場動向を速報値データを用いて総括した「マンションデータ白書2012(速報値版)」全国分譲戸数・首都圏・近畿圏・中部圏をそれぞれ公表した。

【全国分譲戸数】http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/74hakusyo-bunjyou.pdf
●首都圏(1都3県)
首都圏の新規供給は46,168戸で前年比+1.5%と概ね前年並みに留まった。東日本大震災の影響で2011年に分譲戸数が急減した千葉県は2,887戸と+6.6%増加したが、2年連続して2,000戸台の供給に留まっている。埼玉県は3,785戸で-4.2%、神奈川県も10,571戸と10,000戸は超えたものの-4.9%の水準に縮小した。東京都のみ28,925戸で+4.4%増加と堅調に推移し、一極集中状況が浮き彫りになっている。
●近畿圏(2府4県)
近畿圏は17,900戸と2011年の14,794戸から+21.0%の大幅増を記録した。主な要因は大阪府での供給増である。2011年は8,051戸と1993年以来の10,000戸割れとなったが、2012年は10,653戸と+32.3%となって近畿圏の市場を牽引した。
●中部圏(東海4県)
中部圏は5,455戸と前年の5,853戸から-6.8%に留まった。2011年から増加したのは静岡県と三重県のみで、愛知県では-13.0%の大幅減を記録している。岐阜県でも142戸と約3分の1に減少した。

【首都圏】http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/74hakusyo-syuto.pdf
●新築・中古マンション平均価格は下落傾向 新築は前年比-0.8%、中古は-3.9%
2012年の首都圏新築マンションの平均価格は4,241万円で2011年の4,277万円から0.8%下落した。平均専有面積が62.58平米と前年の64.54平米から3.0%縮小したためで、立地条件の良い“マンション適地”での販売が増加し、専有面積の縮小によって価格上昇を抑制する販売手法が採用されていることが主な要因である。
●専有面積の縮小傾向が続く新築マンション
首都圏の新築マンションは、駅近や人気住宅地、都心とその周辺に供給立地がほぼ集中し、また安全性や防災性能にも配慮することから開発コストも相応に高くなるため、結果的に分譲価格が上昇するリスクがあるが、専有面積を縮小させることによって価格の上昇を抑制している。
●新築・中古マンションの専有面積帯別シェア推移 新築は「30平米未満」「60~70平米台」が拡大
2012年の新築マンション面積帯別のシェアでは、50平米未満までの小ぶりな物件が合計24.9%と大きく拡大している。これは交通利便性の良い都心周辺などにコンパクトタイプのマンションが増加したためで、ここでも単身世帯の増加の影響が見られる。一方で70平米台と60平米台のシェアもやや拡大しており、ファミリー層のニーズも依然高くなっている。
●新築マンションの徒歩時間別供給シェア 駅7分以内の物件が供給の過半 平均7.2分
ミニバブル期の2007~2008年には、地価の高騰により駅近物件がやや減少する傾向が見られ、「3分以内」は2006年には直近10年で最低の16.8%まで落ち込んだが、2010年以降は回復し2012年には22.5%となった。また「4~7分」も2010年以降シェアが上昇し、2010年には35.9%、2012年には38.8%と最大シェアを維持している。

【近畿圏】http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/74hakusyo-kinki.pdf
●新築・中古マンションの平均価格は新築が前年比+5.0%、中古は-1.5%
2012年の近畿圏新築マンションの平均価格は3,565万円で、2011年の3,396万円から5.0%上昇し、平均専有面積も72.74平米と前年の68.54平米から6.1%拡大して3年ぶりに70平米台を回復した。
中古マンションの平均流通価格は1,765万円で、2011年の1,793万円から1.5%下落した。平均専有面積は68.30平米で前年の68.34平米とほぼ変わらず、平均坪単価は85.4万円で前年の86.7万円から1.5%下落した。
●地域偏在&安全性訴求で高止まりする近畿圏の新築マンション価格
近畿圏の新築マンション坪単価は1.1%下落したが、162.0万円という水準自体は高騰した2008年のミニバブル期に記録した158.5万円よりも2.2%高い。供給エリアが市街地中心部にほぼ限られること、制震・免震装置の採用により建築コストが上昇していることが価格高止まりの主な要因である。
●新築・中古マンションの専有面積帯別シェア推移 新築は広めのファミリータイプが拡大
2012年の新築マンション面積帯別シェアは、「70平米台」「80平米以上100平米未満」が明らかな拡大傾向を示している。2012年は地価の緩やかな下落によって専有面積がやや広い大型ファミリー物件が数多く供給されるようになり、その影響が面積帯シェアの変化に表れている。また「30平米未満」のワンルームマンションのシェアは縮小傾向にある。
●新築マンションの徒歩時間は平均5.8分で短縮傾向 マンション立地はこの10年で約1分駅近に
近畿圏の新築マンションは駅近物件の供給シェアが拡大する傾向にある。平均徒歩時間は2012年には5.8分と2010年の5.5分から伸びたものの、首都圏平均の7.2分、中部圏平均の6.7分と比べても駅近物件が多い。

【中部圏】http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/74hakusyo-cyubu.pdf
●新築・中古マンションの平均価格は新築が前年比ほぼ横ばい、中古は-2.9%
2012年の中部圏新築マンションの平均価格は3,234万円で、2011年の3,233万円から僅か1万円の上昇で前年比横ばいとなった。平均専有面積も78.17平米で前年の78.43平米から0.3%縮小したがほぼ変動はない。
一方、2012年の中古マンションの平均流通価格は1,426万円で、前年の1,468万円から2.9%下落し、平均専有面積も70.92平米と前年の71.13平米から0.3%縮小した。
●10年間で70平米台に縮小した中部圏の平均専有面積
中部圏では新築マンションの平均専有面積が2002年には85.99平米と80平米台半ばであったが、2005年以降徐々に縮小し、2009年には79.60平米と80平米を割り込んだ。以降も縮小が続き2010年には直近10年では最小の76.55平米にまで縮小した。2011年には78.43平米と5年ぶりに拡大したものの依然70平米台での供給が続いている。
●専有面積帯別供給シェアの変化 新築・中古ともに狭小面積帯のシェアが拡大
2012年の新築マンション面積帯別のシェアでは、「30平米未満」が7.4%と前年の1.0%から6.4ポイント拡大し「50平米台」も5.2%と3.7ポイント拡大した。「70平米台」と「80平米以上100平米未満」はともに縮小しており、中部圏でも首都圏同様に、2012年は狭小面積帯の物件の供給が進んだ年となった。
●新築マンションの徒歩時間別供給シェア 平均徒歩時間が10年で2分以上短縮
中部圏では2010年以降、明らかな「3分以内」と「4~7分」のシェア拡大傾向が見られる。特に2012年は顕著で、「3分以内」は28.3%、「4~7分」は46.1%と大幅に拡大している。2つの時間帯シェアの合計は74.4%と、新規供給物件の4分の3に達している。中部圏はクルマ社会といわれて久しいが、地下鉄網の整備で駅近物件が増加したこと、徐々に車通勤者数が減少していることが要因と考えられる。


株式会社東京カンテイ
http://www.kantei.ne.jp/