Home > 住まいのニュース > ジャパンホームシールド『新世代の地盤調査 実績累計3万件を突破』

ジャパンホームシールド『新世代の地盤調査 実績累計3万件を突破』


戸建住宅の地盤調査、改良工事を手掛けるLIXILグループのジャパンホームシールド株式会社は、同社が実施している新世代の地盤調査・スクリュードライバーサウンディング試験(以下、SDS試験)の調査実施件数が累計3万件を突破したことを発表した。

■新世代の地盤調査が、『なぜ』支持されるのか?
ジャパンホームシールドが実施するSDS試験は、土質を加味して地盤を評価することで不必要な地盤補強工事の削減や不同沈下のリスクが回避できる。またSDS試験機自体もスウェーデン式サウンディング試験(以下SWS試験)機に専用のユニットを装着するだけなので、従来のSWS試験並みのローコストでボーリング調査並みの高精度の土質判断が可能になった。
精度の高い解析とコストパフォーマンスが幅広く認められたSDS試験は、大手ハウスメーカーを始めとする多くの顧客より支持を受け2012年6月に地盤調査実績累計1万件、その後10ヶ月で地盤調査実績累計3万件の突破となった。

■SDS試験の今後の展開
ジャパンホームシールドは今後の展開として、同社実施の地盤調査におけるSDS試験の比率を現在の25.8%から2014年度中に50%まで高めていくことで、精度の高い地盤調査を普及させ、地盤から安心の住まい作りをサポートしていくことを目指している。なお、SDS試験を用いた安価かつ効率的な液状化判定システムの開発は、平成24年度建設技術研究開発助成制度の新規課題として採択され国土交通省より助成金を受け開発を進めていく。

■SDS試験の概要
現在主流のSWS試験では、「砂」や「粘土」といった地盤の性質を示す「土質」について、地盤調査測定時の感触や音から『想定』している。新世代の地盤調査方法であるSDS試験は、従来の測定データに加え回転トルク値等のデータを『分析』することで土質を判別。関東ローム層や腐植土といった土質毎の特徴を加味して地盤を評価できる試験法となる。

■土質とその特徴(参考)
<関東ローム層>
富士山や箱根火山から供給された火山灰を主とする地層で、土粒子が細かいわりに透水性が良く、粒子間の結合力が強いので支持力の強い地盤を形成する。
<腐植土>
水性植物などの有機物が分解して土壌と混じり合ってできた土のことで、一般に含水比が高く圧縮性が非常に高いため支持力が弱く、不同沈下の要因の一つとなっている。
<砂質土>
0.075mmよりも大きな土粒子の粒が主体となって構成されている土のことをいう。水の透水性は良く、地盤の支持力は比較的大きい。
<粘性土>
0.075mmよりも小さな土粒子の粒が主体となって構成されている土のことをいう。透水性は小さく、一般に地盤の支持力は小さい。


ニュースリンク先
http://www.atpress.ne.jp/view/34878