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積水ハウス&日本IBM『スマートシティ時代を見据えた次世代プラットフォーム』構築


積水ハウス株式会社と日本IBM株式会社は、“家”と“社会”をつなぐゲートウェイの構築、将来のスマートシティ時代到来を見据えた次世代プラットフォームの構築について合意した。

スマートタウンの中心は「家」と「情報」。現在、家電や太陽電池といった様々な設備機器を家のエネルギーマネジメントシステム(HEMS)等とつなぐことにより、エネルギーの需給情報を把握し、住宅全体のエネルギーの最適化を図る取り組みが進んでいる。

一戸単位ではなく、例えば10万戸が1kWずつ節電して10万kWにもなれば電力供給会社との大きな折衝力(ネガワット取引)を得ることも可能となる。また、エネルギーだけでなく、住宅が情報ネットワークを通じて外部とつながり、外部からの情報を取り込んだり、住宅内の情報を受発信できたり、医療・介護など生活の質を向上させるサービスの出現へと展開していくことが期待できる。

但し、現状では電力会社と太陽光発電システムを搭載した一戸の住宅が個々に買電・売電をやり取りしている域を出ていない。
積水ハウスは、累積建築戸数211万戸※の住宅を供給してきた実績(ストック)を有している。その中には太陽電池や燃料電池といった分散型発電システムやHEMSを備えたスマートハウスも多数含まれる。さらに、「スマートコモンシティ明石台(宮城県富谷町)」をはじめ、国内に11のスマートタウンを開発中だ。
※2,110,991戸(2012年7月31日現在)

日本IBMは、異なるネットワーク、システム間でのダイナミックなサービス利用環境の実現を可能にするオープンなIT基盤ソリューションを提供している。当ソリューションの活用により、オープンにつながるネットワークによる多種多様なHEMS機器等への相互接続、取り扱いデータ量やサービスの種類の増加に対する拡張性を実現し、電力使用に関するデータ収集や管理などを行うサービスをはじめとして、個々の住まう人のニーズに応じて柔軟にシステムを対応させることが可能となる。

積水ハウスと日本IBMは、プラットフォーム構築を通して、エネルギーの連動制御や見える化の推進をしていく。積水ハウスは、当初3年間で先ずは3万戸の住宅へのHEMSの導入・展開を目指し、HEMSを住まう方との接点ととらえ、顧客の多様なニーズに応えうるきめ細やかなサービスを提案していくことにより、安全・安心、健康・快適な暮らしを推進するとともに、日本の優れた環境技術を世界に向けて事業展開していくことを目指して取り組んでいく。

【次世代プラットフォームの狙い】
●HEMS機器メーカーに依存せず、データの一元管理や、見える化をはじめとした同一サービスの提供が可能
●スマートタウン単位などでのデータ集計が可能
●医療・介護など生活の質を向上させるサービスの多様化などに柔軟に対応可能
●将来、一元管理により戸数がまとまると電力供給会社との「折衝力」が発生


ニュースリンク先
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/datail/__icsFiles/afieldfile/2012/10/30/20121030_1.pdf