コスモスイニシア『「複数のクラスターが共存する住まい方」を提案』
株式会社コスモスイニシア(本社:東京都港区)は、日本女子大学住居学科・篠原研究室(教授:篠原聡子)と、「シェアハウス」や「賃貸マンション」で暮らす一般の生活者の声も取り入れながら研究を進め、昨年12月19日に、研究結果を発表した。
この研究は、新しい住空間の可能性を見出すための産学民協同研究プロジェクト「COCOLABO(ココラボ)2013」において、『「暮らしシェア」を考えよう。再考:(都市に)集まって住むということ』をテーマに行ったもの。
■研究概要
研究工程を、フェーズ1からフェーズ3の3段階に分けて研究活動を実施。
(1)フェーズ1:既存シェアハウスの分類と分析
(2)フェーズ2:単身居住者・シェア居住者へのアンケート調査・ヒアリング調査
(3)フェーズ3:フェーズ2の調査をうけ、デザインの提案、調査結果の分析から具現化へ
研究過程では、シェアハウスの実態調査のため、規模やサービス内容の異なる9物件の見学・居住者へのアンケート調査・ヒアリング調査を行うとともに、首都圏のワンルーム賃貸マンションに居住する単身世帯の方にもアンケート調査を実施し、シェアに対する志向をより広く収集。その結果を、「Who」誰とShareする?「What」何をShareする?「How」どうShareする?の3つの観点から分析し、提案モデルを作成した。
最終的には、単身者・子育て世代・SOHOの3つのクラスター(集団・群れ)を掛け合わせることを提案している。既存の同世代・同属性による大規模一体型のシェアに対して、「複数のクラスターが共存する住まい方」を提案し、クラスターごとの適度な距離感と、それぞれの属性の違いからくる相互扶助・安心感の創出・生活情報の共有化などの付加価値が発生する可能性を秘めた「暮らしシェア」の一端を提示している。
ニュースリンク先
http://www.cigr.co.jp/newsrelease/news/2014/01/_cocolabo_2013_soho.html