Home > 住まいのニュース > アキュラホーム『「ジャーブネット発足15周年記念シンポジウム」開催』

アキュラホーム『「ジャーブネット発足15周年記念シンポジウム」開催』


工務店ネットワーク「ジャーブネット」(主宰:株式会社アキュラホーム)は、7月4日(木)に目黒雅叙園(東京都目黒区)に於いて「第14回ジャーブネット全国決起大会」を開催し、ジャーブネット発足15周年を記念したシンポジウム「地域の木造住宅とその担い手への期待」を行った。

本大会は、年に1度、全国各地の会員とアキュラホーム幹部社員が集い、1年間の活動実績を発表し、当年の方針を共有する場として開催している。1998年のジャーブネット設立時より開催され、今年度は発足15周年を記念して一般の方へも公開するシンポジウムを実施した。

■主題解説「地域の木造住宅とその担い手への期待」 高田光雄氏 京都大学大学院教授(一部抜粋)
地球上のさまざまな地域で、それぞれの地域の環境と文化に適合した木造住宅がみられます。現在、日本の新設住宅の5割以上が木造、戸建て住宅の7割以上が木造在来工法で建てられています。“在来”とはいえ近年では、地域を問わない工業製品・部品が多数採用され、外観では全国一律の工業化住宅と見分けがつかなくなっています。伝統技術と新技術導入のあり方について考えなければいけません。一方、担い手については、大工就職者数は大幅な減少傾向にあり、20年で半減、急速な高齢化も進行しています。技能者の確保・育成は急務で、伝統技術の継承だけでなく、ユーザーニーズ、環境問題への対応など様々な社会的要請に対応した多面的な技術の向上を図っていかなければなりません。

■基調講演「伝えたい気仙大工の活躍」 高橋恒夫氏 東北工業大学教授(一部抜粋)
「気仙」とは岩手県の沿岸南部の地域名で、今の陸前高田市、大船渡市、住田町を指します。大工の分類は様々ありますが、在方(田舎)に大工が集中的に居住し、主な活動形態が出稼ぎとなる大工を「在方集住大工」と呼び、気仙大工はこれにあたります。彼らは大工技術の普及や日本の近代化・災害復興に大きな役割を果たしてきました。岩手県南から宮城県北の古い木造建築物が解体や修理をされる際に「気仙大工」と記された棟札(築年や大工の棟梁の名を記した札)が見つかるほど、気仙大工の技術が高くブランド化していたことが伺えます。代表的なものとして岩手県の文化財に指定されていた大肝入吉田家住宅がありますが、東日本大震災によってこれらの多くが無くなってしまいました。復興においては文化庁、国交省が「地域の文化遺産を活かした復興まちづくり」をテーマとしており心強く感じます。

■基調講演「地域のまちづくりにおける工務店の役割」 三井所清典氏 (株)アルセッド建築研究所代表(一部抜粋)
木造の住まいづくりとまちづくりについて、「連携」をテーマに活動事例を数点ご紹介します。まずは佐賀県の有田町。美しい景観を損なわないまちづくりを目指して、昭和58年から工務店や大工と勉強会を重ね、地域の景観に合わせまち並みに潤いを与える家づくりを進めてきました。徐々に我々が建てた家が増えていくと、信頼が増して更に依頼が増えるようになっていきました。次に、富山県の富山県優良住宅協会の事例ですが、ここでも工務店20数社と建築家4名で勉強会を行い、4つのチームに分かれて県産材を多く使った共同設計を行いました。これらは展示会で発表したところ好評で、県住宅供給公社に依頼して建売住宅として販売しました。マスコミの感心も高く度々取材を受けました。島根県の例では、石見流のまち並みをつくるために大手ハウスメーカーなども巻きこみ地域で主流の赤色瓦を採用するなど、景観に相応しい家づくりを実現しています。


ニュースリンク先
http://www.aqura.co.jp/company/news/pdf/130729.pdf