住友不動産『～震度5強の地震でも運転可能～分譲マンション用「免震エレベーター」開発』
住友不動産株式会社は、このたび新築の中層分譲マンション用に、震度5強の大地震が発生した場合でも、エレベーターの自動復旧運転を可能にする新システム「免震エレベーター」開発した。
「免震エレベーター」は、エレベーターに免震および制震装置を組合せることで、震度5強の揺れを従来の「エレベーター自動復旧運転機能」が作動する震度4レベルまで軽減させ、エレベーターの自動運転再開を可能にするシステムだ。
これまでの自動復旧運転機能が設置されているエレベーターは、概ね震度4レベルの揺れを感知すると最寄り階に自動停止し、その後の自動診断運転で各装置の安全確認を行ったうえ、運転を再開することができる。しかし、震度4を超える大きな地震ではその機能が作動しないため、東日本大震災のような震度5強レベルの揺れ（首都圏）では、運転再開のため保守担当者の安全確認が必要になる。さらに、地震の影響が広範囲に及べば、保守担当者の不足、交通渋滞などの問題で復旧が大幅に遅れることも予想される。
今回住友不動産が開発した「免震エレベーター」は、震度5強の大地震後でも自動復旧運転を可能とし、“マンションのインフラ”といえる「エレベーター」の運転停止を極力回避することで、より安心・安全な住まいを実現できる住友不動産独自の技術となる。今後は首都圏の中層マンションを中心に、具体的な物件への導入を進めていく。
ニュースリンク先
http://www.sumitomo-rd.co.jp/news/files/1307_0003/elevator.pdf
