TOTO・クリナップ『システムキッチン協同配送実施』
TOTO株式会社は、環境ビジョン「TOTO GREEN CHALLENGE」※1で掲げている事業活動におけるCO2排出量の削減と、さらなる輸送の効率化を実現するため、クリナップ株式会社の関係会社であるクリナップロジスティクス株式会社と物流面で協業し、システムキッチンの協同配送を実施すると発表した。
この取組みは、TOTOのシステムキッチン生産子会社であるTOTOハイリビング株式会社と、クリナップロジスティクス株式会社の協同配送契約により実施する。具体的には、全国に69ヵ所のプラットフォーム(PF)※2を持つクリナップロジスティクスの物流ネットワークを活用するもので、両社のシステムキッチンを各エリアのプラットフォームに持ち込み、クロスドッキング※3することでエリア内協同配送を実現する。
既に北関東・中部エリアの一部でトライアルを行い一定の効果が検証できたため、今後東北・信越・九州エリアへ拡大し、2013年度中には全国への展開を予定している。この取組みにより、全国展開後の2014年度以降、両社併せ2010年度比で約300トン/年のCO2排出量削減と、「TOTOシステムキッチンの輸送コスト約2割削減」を見込んでいる。
TOTOグループとクリナップグループは、競合として公正な競争を展開する一方で、従来の枠組みを超え、経済性が高く かつ環境に貢献できる物流面での協業を推進していく。
※1環境ビジョン「TOTO GREEN CHALLENGE」
TOTOは創立100周年を迎える2017年に向け、「商品・サービス」「ものづくり」「社会貢献」の3つの軸と、それらを支える「ひとづくり」で、新しい環境貢献目標にチャレンジしている。
※2プラットフォーム（PF）
小売業の物流センター。在庫を置かず、仕分け機能を重視する。一般的にはエリアTC(トランスファーセンター)と言われる。
※3クロスドッキング
商品が配送センターに届けられたとき、一時的に保管することなく、すぐに小売店舗へ配送できるように作業が行われる仕組み。
