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丸仁ホールディングス・タカギプランニングオフィス『集合住宅「トレフォルム」』2012年度グッドデザイン賞受賞


株式会社丸仁ホールディングスと株式会社タカギプランニングオフィスは、個性豊かな3つの建築が集まった新しいかたちの賃貸集合住宅「トレフォルム」において、このたび2012年度グッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞した。

■「トレフォルム」の概要
3人の建築家のコラボレーションによって計画された、個性豊かな3つの建築が集まった新しいかたちの賃貸集合住宅。画一的な住戸プランを並べたり、専有面積帯を増やすのではなく、それぞれの住戸が、同じ面積帯でも全く異なる空間、雰囲気を持つように計画した。そのため、単に面積や部屋数の違いで選択する従来の集合住宅とは異なり、今日の様々なライフスタイルを柔軟に受け止められる集合住宅となっている。3つの建築が集まったような建物は、一つの巨大な建築とは異なり、小規模な建物が建ち並ぶ周辺環境に対して適切なスケール感を与えると同時に、豊かな街並をつくる要素となり、周辺地域の価値を高める存在にもなる。

■「トレフォルム」のデザインについて
(1)「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること
従来の画一的な集合住宅とは異なる、集合住宅の新しいスタンダードとなることを目指した。快適な空間であることや使い勝手が良いことはもちろん、それに加えて各棟それぞれに特徴のあるデザインが、住むことの楽しさにつながる。ある部屋では風がよく通ったり、日当りのよい部屋から街を見渡せたり、ミニマルで自由度が高い空間になっていたり、そういった特徴を楽しみながら生活ができる。
(2)「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること
分譲住宅とは異なり、賃貸集合住宅であるため過剰な設備は加えていない。期間限定の住まいとして、居住者に長い間デザインが受け入れられるよう計画した。3人の建築家の個性をいかして豊富な住戸タイプをつくり、様々なライフスタイルの入居者を受け入れる柔軟さをもつ。
(3)「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること
都心部では賃貸住宅の供給が過剰になり、空室率が上昇を続けている状況の中、民間企業によって計画された比較的大規模な賃貸住宅となる。事業主が長期に保有し続けて収益を得るために、入居率が高い状態で安定することが求められた。そのため、デザインの違う3棟構成として入居者の選択肢を増やすことで対象者の幅を広げ、安定した入居率を獲得できるような建物にしている。
(4)「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること
計画提案の段階では超高層にする案もあったが、防災面での安全性や、街並への寄与という観点から、高層集合住宅ではなく、低層でかつボリュームが分節して見えるように計画した。一戸建ての住宅や小規模な集合住宅が建ち並ぶ周辺環境に対して、ボリュームを抑えることで、豊かな街並をつくる要素となり、周辺地域の価値をも高める存在となることを目指した。

■審査委員の評価
東京の都心に建つ賃貸集合住宅である。3人の建築家のコラボレーションによって計画され、敷地の特徴を生かして設計された個性豊かな3つの建築が集合した新しい風景を生み出している。住戸プランも様々であり、同じ面積帯でも全く異なる空間を選択できるようになっている。内部空間もシンプルで自由な平面を基本としており、住み手が自分自身の個性を最大限に表現できるよう意図している。

【「トレフォルム」物件概要】
●所在地:東京都豊島区南大塚2-17-3
●交通:
東京メトロ丸ノ内線「新大塚」駅 徒歩3分
JR山手線「大塚」駅 徒歩9分
都電荒川線「大塚駅前」駅 徒歩9分
東京メトロ有楽町線「護国寺」駅 徒歩13分
●総戸数:101戸
●構造・規模:鉄筋コンクリート造 地上5階地下1階建
●間取り:1R/1K/1DK/1LDK/2LDK
●専有面積:約24平米~67平米
●設計:豊島区南大塚2丁目PJ設計共同企業体
・千葉学建築計画事務所
・小川晋一都市建築設計事務所
・西沢立衛建築設計事務所
●施工:安藤建設株式会社
●事業主:株式会社丸仁ホールディングス
●竣工:安藤建設株式会社
●賃料・空室一覧:http://www.treform.jp/vacancy/


「トレフォルム」ホームページ
http://www.treform.jp/