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矢野経済研究所『太陽光発電システム設置架台市場に関する調査結果2012』発表


株式会社矢野経済研究所は、国内太陽光発電システム設置架台市場の調査を実施し、その結果を発表した。

【調査概要】
●調査期間:2012年4月~8月
●調査対象:太陽光発電システムインテグレーター、太陽光発電システム設置架台メーカーなど
●調査方法:矢野経済研究所専門研究員による直接面談、電話によるヒアリング、ならびに文献調査併用

【太陽光発電システム設置架台とは】
本調査における太陽光発電システム設置架台とは、太陽電池パネルを住宅や学校・役所などの公共建築物、工場・倉庫の屋根上や敷地内に設置・固定するために必要な施工部材をさす。
一般的には、パネルを地上や建物に設置するための基礎となる「設置基礎、基礎金具」、パネルを支える「ラック、レール」、パネルをラック等に固定する「取付金具」により構成される。

【調査結果】
●2011年度の太陽光発電システム設置架台市場規模は452億円
太陽光発電システム設置架台の市場規模は、余剰電力買取制度の開始により住宅用を中心に太陽光発電システムの導入が急増した2009年度、2010年度と大幅な拡大を続けた。2011年度は、公共・産業用システム向けの需要が若干減少したものの、住宅用システム向けの需要は堅調に拡大したことから、ほぼ横這いの452億円(前年度比102.0%、エンドユーザー販売金額ベース)となった。
●設置架台の新製品は「部品点数削減」「施工性向上」「屋根に穴をあけない」がキーワード
太陽光発電システム設置架台市場の拡大に伴い、住宅用システム向け、公共・産業用システム向けともに、新規参入メーカーが増加している。これらのメーカーの多くは、部品点数と施工工数の削減によるコスト低減を狙った製品や、特殊な基礎金具や磁石、接着剤等を用いることにより屋根に穴をあけることなく設置することが可能な製品など、特色ある設置架台を市場に投入している。
●市場予測:2011年度から2016年度までの年平均成長率は13.3%と予測
新築住宅においては「屋根材一体型」の太陽電池パネルの採用が広がるものの、既築住宅においては今後も設置架台で屋根上に設置される。一方、再生エネルギーの全量買取制度の開始により、公共・産業用太陽光発電システムの導入が急増するため、太陽光発電システム設置架台市場は今後も順調に成長し、2016年度の同市場は842億円(エンドユーザー販売金額ベース)に拡大すると予測する。


ニュースリンク先
http://www.yano.co.jp/press/pdf/1004.pdf

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