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本田技研工業『停電時でも起動を可能にした「自立運転機能付きの家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニット」』開発


本田技研工業株式会社(Honda)は、ガスエンジンで発電し、その際に生じるエンジンからの排熱を利用して給湯や暖房を行う家庭向け熱電併給システム「エコウィル(ECOWILL)」(大阪ガス株式会社の登録商標)のコアユニットとして好評の家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットに、停電などの非常時にも使用可能な自立運転機能付きモデルを追加し、11月より各ガス事業者への販売を開始する。

この自立運転機能付き家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニット「MCHP1.0R」は、東日本大震災以降、停電時にも使えるコージェネレーションシステムに対する市場ニーズの高まりを背景に、昨年フルモデルチェンジした発電ユニットをベースに開発した。ガス事業者が販売する新型ガス発電・給湯暖房システム「エコウィルプラス」の発電ユニットとして、始動グリップを引いてエンジンを起動させることにより系統電力から自立して発電を開始することができる。自立運転時の発電出力は最大約980Wで、停電時にも専用コンセントからの電力供給によりテレビやパソコンによる情報収集や夜間の照明などに利用できるほか、風呂などへの給湯や床暖房などの利用も可能だ。

Hondaは、独自の発電機技術に加えて、ガスエンジンコージェネレーションユニットや薄膜太陽電池モジュールを採用した太陽光発電システムなどのホームパワージェネレーション事業を通じて、エネルギーを家庭で創る「エコロジカルな家産・家消」による低炭素社会の実現に貢献していく。

【自立運転機能付き家庭用小型ガスエンジンコージェネレーションユニットの主な特長】
●システムの運転/停止にかかわらず、その間に停電した場合でもガスが供給されている間は、自立始動させることにより常に発電が可能。
●停電時は、エコウィルプラス専用の自立運転専用コンセントから最大消費電力約980W(AC100V-980VA)まで使用可能。
●自立運転においては、Hondaのポータブル発電機の技術を応用し、ユニット本体に内蔵した機械式のリコイルスターターにより簡単、スムーズな始動を実現。

【停電時における自立運転の手順】
(1)給湯ユニットの電源プラグを自立運転専用給湯ユニット用コンセント(左側)に差しかえる。
(2)発電ユニットの発電モード切換えスイッチを「停電時(自立)」に切り換える。
(3)発電ユニット内蔵の始動グリップを引いて起動し、発電ユニットが始動後、1分以上経過してから使用する。
なお、自立運転時は、エンジンからの熱を以下の3つの形で使用することで運転を継続する。
(1)給湯ユニットにお湯をためる。
(2)浴室暖房乾燥機を自動運転させる。
(3)浴槽に自動湯張りを行う。


ニュースリンク先
http://www.honda.co.jp/news/2012/p120925.html