JX日鉱日石エネルギー『家庭用燃料電池エネファーム』SOFCに一本化

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JX日鉱日石エネルギー株式会社は、家庭用燃料電池エネファームの開発および製造を、SOFC（Solid Oxide Fuel Cell：固体酸化物形燃料電池）に一本化すると発表した。

エネファームは、LPガスや都市ガスにより、発電と給湯を同時に行う、コジェネレーションシステムだ。近年、節電等へのニーズの高まりを背景に、分散型エネルギーシステムとして着実に普及が進みつつある。

JX日鉱日石エネルギーは、2009年に、家庭のお湯の需要に合わせて自動運転できるPEFC（Polymer Electrolyte Fuel Cell：固体高分子形燃料電池）を発売し、給湯を多く使用する家庭から、導入効果を得られやすいという評価を受けてきた。さらに、2011年には、24時間連続運転により発電量が多いSOFCを発売し、顧客のニーズに対応すべく、両タイプをラインナップしてきた。

しかし、顧客からの注文の大半はSOFCにシフトしてきたことや、今後、エネファームのコスト低減のためには、より効率的な体制を構築すべきであることから、今般、JX日鉱日石エネルギーは、開発および製造するエネファームをSOFCに一本化することとし、8月末をもって、PEFCの受注を終了した。

なお、PEFCのメンテナンス体制は維持（※）し、これまで設置した顧客に対するアフターフォローは引き続き実施する。
※：PEFCの製造メーカーである株式会社ENEOSセルテックが、メンテナンス用部品の製造を行っていく。