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住友不動産『住友不動産の注文住宅向け“制震技術”「ニューパワーキューブ」』誕生


住友不動産株式会社は、この度、地震時の揺れを低減することを目的とした独自の“制震技術”「ニューパワーキューブ」(特許申請中)を開発し、新商品「J・レジデンス」の標準仕様として採用すると発表した。

「ニューパワーキューブ」は、基礎と一体化した L 型の RC 壁の上部に“制震装置”(VEM ダンパー)を設置し、2 階床と緊結した構造体で、地震エネルギー(振動エネルギー)を熱エネルギーに変換することにより、建物の揺れを吸収、低減する仕組み。併せて RC 壁の内側部分は収納スペースとして活用できるという特長を持っている。さらに、RC 壁を通常の L 型からコの字型に変更することで、地震などの際に避難できる“シェルター”としての役割を果たせるようカスタマイズすることも可能な技術だ。
京都大学にて二層の実物大建物(耐震等級 3)による実験を行い、木構造の権威である宮澤健二工学院大学名誉教授の協力による解析で、揺れを最大約 25%、変形を最大約 55%低減することができるとの結果が実証されている。

「ニューパワーキューブ」はこれまでの「パワーキューブ」(特許 第 4023547)同様、地盤の強弱にかかわらず、都心の狭小敷地にも対応可能という特長がある。さらに設置場所が 1 階の1箇所※で済むためプランニングの制約が緩和されるとともに、3 割以上のコストダウンを実現している。
※2 階建ての場合、1 階の床面積が 90 ㎡(3 階建ては 60 ㎡)以下で 1 箇所設置、いずれも 2 階部分の設置は不要。
同社の戸建事業本部が手掛ける注文住宅は、もともと地震に強いと定評のある枠組み壁工法(ツーバイフォー)を採用している。加えて、従来から低コストで戸建住宅の耐震性を強化する技術の研究を続けており、これまでに、「ニューパワーコラム」(特許 第 4875721)、「パワーキューブ」(特許 第4023547)、「SPW 構法」(スーパーパワーウォール)などを開発した実績がある。

昨年3月の東日本大震災以降、あらためて顧客の安心・安全面への関心は高まっており、今後も住友不動産は安心して暮らすことのできる信頼性の高い、高性能・高品質な住まいを追求していく。


ニュースリンク先
http://www.sumitomo-rd.co.jp/news/files/1206_0003/New_Power_Cube.pdf